【3月24日 AFP】2016年米大統領選へのロシアの介入疑惑でドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が重大な不正行為を行っていたと明らかになるのか──米国民と、党派間で深く分断されている米政界は23日、重要な捜査結果の議会報告をやきもきしながら待った。

 ロバート・モラー(Robert Mueller)特別検察官は22日、1年10か月に及んだ捜査を終えて報告書を提出。その翌日の23日、議会報告用の要約を作成することになっているウィリアム・バー(William Barr)米司法長官は報告書の内容を検討したが、米メディアによると、司法省はバー氏が23日中に「主要な結論」の概要を報告することはないと議会に伝えた。

 モラー氏の捜査によってトランプ氏とロシアとのつながりや司法妨害行為が明らかになったのかどうか、米国民はまだ何も知らされていない。民主党議員の多くはトランプ氏を弾劾するに足る証拠を望んでおり、議会民主党は、トランプ氏に指名されて司法長官になったバー氏による要約ではなく、報告書全体を公開するよう強く要求している。(c)AFP