【3月24日 AFP】イタリアと中国は23日、中国が推進する「新シルクロード構想(New Silk Road)」とも呼ばれる大経済圏構想「一帯一路(One Belt One Road)」への協力に関する覚書を締結した。

 覚書の締結は、先進7か国(G7)ではイタリアが初めて。米国や欧州連合(EU)は、世界への影響力拡大を狙う中国に警戒を強めている。

 イタリアを訪問中の中国の習近平(Xi Jinping)国家主席とイタリアのジュセッペ・コンテ(Giuseppe Conte)首相が署名式に出席し、29の覚書に署名した。イタリアのメディアによると、これらの覚書の経済効果は50億~70億ユーロ(約6200億~8700億円)に達するとみられている。

 伊経済紙「ソレ24オレ(Il Sole 24 Ore)」は、中国の投資価値が200億ユーロ(約2兆5000億円)にまでおよぶ可能性はあるが、当面の投資は戦略上重要なイタリアのジェノバ(Genova)とトリエステ(Trieste)の港に限定されるだろうと報じた。(c)AFP