【3月23日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)は22日、各地で試合が行われ、ロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)は106-111でブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)に敗れた。この結果、チームのスーパースターであるレブロン・ジェームズ(LeBron James)は、2004-05シーズン以来となるプレーオフ出場を逃した。

 通算4度のレギュラーシーズン最優秀選手(MVP)選出を誇るジェームズは、ここ13試合で2勝11敗に低迷していたレイカーズが球団史上最長の6季連続でプレーオフの切符を獲得できなかったことによって、自身が持つファイナルの連続出場記録も8シーズンで途絶えてしまった。

 ジェームズは「チーム全員にとってタフなシーズンになっている」「こうなるために契約したのではない」とすると、「状況を理解しようとさえしておらず、ただがむしゃらにプレーし続けている。プレーオフは確約されたものではなく、努力してつかまなくては」と話していた。

 本拠地ステープルズ・センター(Staples Center)でこの日、25本中8本のフィールドゴール(FG)を成功させるなど25得点、14アシスト、9リバウンドを記録したジェームズだったが、シーソーゲームの展開となる中でチームの勝利には届かなかった。

 ジェームズが前回プレーオフを逃したのは、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)でキャリア2シーズン目を迎えていた04-05シーズン以来のこととなった。

 股関節を痛めて欠場が続いていた中、この日出場に踏み切ったジェームズは、第4クオーターの試合時間残り22秒の場面でベースラインからドライブを仕掛けた際に足を滑らせて激しく転倒し、1プレーだけベンチに下がった後にコートへ戻った。

 ジェームズがシーズン開幕前に名門レイカーズに移籍した際、同選手がファイナルの連続出場記録を9シーズンに伸ばすと予想する声は少なかったが、ほとんどがプレーオフ出場を逃すとは考えていなかった。

 チーム再建を図っていた今シーズンのレイカーズは、数々のチャンスをふいにした上に公約を果たせず、プレーオフ進出の望みも絶たれたことでコーチ陣と球団首脳陣が批判にさらされることになる。

 ジェームズはシーズン終盤に入るにつれて出場機会が限られ、97-111で敗れた15日のデトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)戦に続き、101-115で屈した19日のミルウォーキー・バックス(Milwaukee Bucks)戦も欠場するなど、ここ3試合のうち2試合でベンチに座っていた。

 通算3度のファイナル制覇を経験しているジェームズは、今季の通算成績が一試合平均27.4得点、8.5リバウンド、8.1アシストを記録しているが、チームメートをけがで欠き、経験不足の戦力ばかりで安定したサポートを得られなかった。(c)AFP