【3月22日 AFP】ベトナムの首都ハノイ中心部のホアンキエム(Hoan Kiem)湖で2016年に死んだ「聖なる」巨大カメの姿がよみがえった。後世の人たちや観光客にも愛される存在であってほしいとして、ハノイ市当局によって防腐処置などが施された。

 このカメは絶滅危惧種の「シャンハイハナスッポン(Swinhoe's Soft-shell Turtle)」で、ベトナムの苦難の独立史の象徴として、国民から崇拝されていた。曽祖父母を意味する「キュー・ルア(Cu Rua)」と呼ばれ、推定年齢は80~100歳だったとみられている。

 よみがえった「聖なる」巨大カメは、ホアンキエム湖の玉山祠(Ngoc Son temple)で先週から展示されている。木製の飾り彫りが付いたガラスケースに入れられ、レッドカーペットの上に鎮座した姿を見ることができ、多くの観光客が足を運んでいた。21日撮影。(c)AFP