【3月22日 AFP】5か月足らずの間に2件の墜落事故が起きたボーイング(Boeing)737MAX型機に、失速防止システムが誤作動を起こした場合の警告灯が標準装備されることが分かった。業界関係筋がAFPに明らかにした。昨年10月にインドネシアで起きた同機の墜落事故では、失速防止システムが誤作動した恐れがあるとみられている。

 匿名を条件に取材に応じた関係筋によると、この警告灯の装備はこれまで任意だったが、今後は標準で装備されることになり、ボーイングが近日中に米当局と顧客に提出する改善措置に含まれるという。

 この関係筋によると、インドネシアで昨年10月に墜落した同国ライオン航空(Lion Air)の機体と、今月10日に墜落したエチオピア航空(Ethiopian Airlines)の機体にはこの警告灯は装備されていなかった。ボーイングにコメントを求めたが、回答は得られなかった。

 警告灯は、737MAX型機に搭載されている失速防止システム「MCAS」に誤ったデータが送られた場合に作動する。米メディアは、737MAX型機の安全認証が行われた経緯について、ボーイングと米連邦航空局(FAA)が米司法省の捜査対象になっていると報じている。(c)AFP