【3月22日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選が21日に開幕し、グループIではベルギーがエデン・アザール(Eden Hazard)の2得点などでロシアを3-1で下し、ホームで白星発進した。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)で3位に入ったベルギーは、14分にユーリ・ティーレマンス(Youri Tielemans)のゴールで先制したものの、直後に守護神ティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)のミスから同点とされた。

 スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)に所属するクルトワは、アルテム・ジュバ(Artem Dzyuba)にプレスをかけられてパニックになって失ったボールをデニス・チェリシェフ(Denis Cheryshev)に拾われ、無人のゴールにボールを流し込まれた。

 その後ミシ・バチュアイー(Michy Batshuayi)のシュートがゴールライン上でクリアされるなどベルギーは1点が遠かったが、前半終了間際にユーリ・ジルコフ(Yuri Zhirkov)に倒されて得たPKをアザールが自ら決めて勝ち越した。

 88分にアザールがこの日2点目を決めて勝利を決定づけたベルギーに対し、ロシアは終了直前にアレクサンドル・ゴロビン(Aleksandr Golovin)が退場処分を受けて万事休すとなった。

 キャプテンのアザールは試合後、「今夜は自分自身楽しむことができた。2点決めることができたのでこの勝利の喜びは大きい」とコメントした。「この前の試合ではスイスに(2-5で)敗れていたので、ホームのファンの前で答えを出す必要があった」

 サンマリノに5-0で勝利したキプロスが同組の首位に立っており、スコットランドは国際サッカー連盟(FIFA)のランキングで117位につけるカザフスタンに0-3という屈辱的な黒星を喫した。

 またグループGでは、今季好調のクシシュトフ・ピョンテク(Krzysztof Piatek)が途中出場から決勝点を挙げたアウェーのポーランドがオーストリアを1-0で下した。ACミラン(AC Milan)に所属するピョンテクは、今季イタリア・セリエAで27試合に出場して19得点を記録しており、昨年9月の代表デビュー以来これで3戦2発となった。

 グループEでは、W杯ロシア大会で準優勝するもUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)でリーグBに降格したクロアチアが、首都ザグレブでアゼルバイジャンに2-1で辛勝した。

 19分にアゼルバイジャンのラミル・シェイダエフ(Ramil Sheydaev)に先制点を許したクロアチアは、ボルナ・バリシッチ(Borna Barisic)の得点で前半のうちに追いつくと、79分にアンドレイ・クラマリッチ(Andrej Kramaric)が決勝点を挙げた。

 同組では、オンドレイ・ドゥダ(Ondrej Duda)とアルベルト・ルスナーク(Albert Rusnak)の得点でハンガリーを2-0で下したスロバキアが得失点差で首位に立ち、クロアチアが2位につけている。(c)AFP/Martyn WOOD