【3月22日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選が21日に開幕し、グループCではオランダがメンフィス・デパイ(Memphis Depay)の2得点2アシストの活躍でベラルーシに4-0で勝利した。

 開始直後にゴールを奪いオランダを勢いづかせたデパイは、21分にジョルジニオ・ワイナルドゥム(Georginio Wijnaldum)の追加点をお膳立てすると、後半にもPKを決めた。

 その後オランダは、最後の交代カードとなったケニー・テテ(Kenny Tete)がハムストリングを負傷してピッチを後にしたため、残り20分間は10人でのプレーを強いられたが、デパイのパスにビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)が合わせ4点目を奪った。

 復活したオランダで見事な仕事を果たしたデパイは試合後、「得点とアシストのどちらかを選ぶのは難しい」と話した。「1点目はアウトサイドでのシュートだったから良かった。けれど、2点目を演出したパスも気に入っている」

 活気に満ちた若いオランダは、北アイルランドと勝ち点3で並びながらも24日のドイツ戦を前にグループ首位に立った。最後の直接対決となった昨年11月のUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2018-19)で、オランダはドイツを敗退に追いやっている。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)の出場権を逃した後にロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督を迎えたオランダは、ネーションズリーグで世界王者のフランスやドイツを撃破するなど驚きの快進撃を見せている。オランダは6月、ネーションズリーグの準決勝でイングランドと対戦する。

 クーマン監督は「最後の20分を10人で戦わなければならなくなったのは残念だった」「自分自身に腹が立った。しかし、ダンゼル(・ダムフリーズ<Denzel Dumfries>)が鼠径(そけい)部に痛みを感じたから、交代させざるをえなかった」とコメントした。(c)AFP