【3月21日 AFP】豪サウスオーストラリア(South Australia)州の海岸にマンボウとみられる巨大魚が打ち上げられ、話題を呼んでいる。

 体長1.8メートルの巨大魚は先週末、マレー川(Murray River)河口付近の浜辺に打ち上げられて死んでいるのが見つかった。ソーシャルメディアで拡散された写真には、砂浜で巨大魚のそばに立つ2人の人物が写っている。

 写真をフェイスブック(Facebook)に投稿したリネット・グルゼラック(Linette Grzelak)さんは、「世界中のメディア」がこの一件を報じようと「異次元の」興味を示していると明かし、「思いも寄らない展開」だとAFPに語った。

 マンボウはその大きさだけでなく、平べったい胴体やひれが特徴的だ。米誌ナショナル・ジオグラフィック(National Geographic)によると、重さは最大で2.5トンにもなるという。

 サウスオーストラリア博物館(South Australian Museum)で魚類の展示を担当するラルフ・フォスター(Ralph Foster)氏は、今回見つかったのはマンボウとしては小さい方だと指摘した上で、「サウスオーストラリア州では最も珍しい種類」だと豪公共放送ABCに説明した。

 フォスター氏によると、マンボウはヨットを沈める魚としても知られているという。「船と衝突する事例はたくさんある。大きい個体だとヨットを転覆させることもある」と同氏は述べた。(c)AFP