【3月21日 AFP】女子テニス、世界ランク1位の大坂なおみ(Naomi Osaka)は20日、元コーチの一人から生涯獲得賞金の20パーセントを求める訴訟を起こされていることに関して、コメントすることを避けた。

 四大大会(グランドスラム)通算2勝を誇る大坂をジュニア時代に指導していたクリストフ・ジーン(Christophe Jean)氏は、同選手がこれまでに獲得した賞金約1000万ドル(約11億円)のうち、少なくとも200万ドル(約2億2000万円)の支払いを要求している。

 同氏は2011年に大坂と姉のまり(Mari Osaka)のコーチを務めており、その際に姉妹の父親であるレオナルド(Leonard Francois)さんが契約にサインしたという。

 大坂はAFPの取材に対して、訴訟に関する報道には「何も話すことはできない」と沈黙を貫いているが、同選手の関係者は今回の問題について特に心配しておらず、すぐに解決することを確信していると強調した。

 しかしながら、大坂は有名人になったことや世界のトップ選手になったことに対処する難しさについて問われると、今も学んでいるところであると認め、「この状況には、どちらかというとまだ慣れていないので、何とも言えない」と話し、「だけど時間がたつにつれて、もっとうまく状況を把握できるようになると思う」と付け加えた。

 今回のニュースを報じた芸能情報サイト「TMZ」では、大坂の代理人を務めるアレックス・スピロ(Alex Spiro)氏はジーン氏の主張について「ばかげている」という認識を示し、「この訴訟には何の価値もなく、相手にするつもりはない」と話したと伝えられた。(c)AFP