【3月21日 AFP】アフガニスタンの独立選挙委員会(IEC)は20日、大統領選挙の実施日を9月28日に延期すると発表した。同選挙の延期は2度目で、当初予定の4月から5か月遅れての実施となる。

 大統領選をめぐっては、旧支配勢力タリバン(Taliban)との17年に及ぶ紛争の終結に向けた米国主導の和平協議の時間を確保するために実施が延期されるとの観測が出ていた。

 当初4月20日とされていた投票日はいったん7月20日に延期されていたが、混乱に陥った昨年10月の議会選の集計作業が現在も終わっていないことから、いずれの日程も非現実的とみる向きが強かった。

 IECは、大統領選が「多数の問題と課題」に直面しており、「先に発表した日程に基づく実施が不可能となった」と説明。「選挙法の施行改善と透明性の確保、有権者登録のため」として、大統領選と州議会選を9月28日に実施すると発表した。発表では、米国がタリバンと進めている和平協議には触れていない。(c)AFP