【4月6日 CNS】中国・内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)大興安嶺(Daxing'anling)根河(Genhe)林業局はこのほど、オランダから第三陣となるトナカイ33頭を入境させた。同地は、オランダから3年で計178頭のトナカイを受け入れたことになり、今後も中国最大のトナカイ繁殖センターの建設を加速させていくことになる。

 大興安嶺の北段西斜面に位置する根河市は、中国で最も高緯度にある都市の一つで、最も寒い場所とされる。同地区にあるオルグヤ(Aoluguya)集落に住むエベンギ族の人たちは、中国で唯一トナカイを放牧し飼育する民族で、中国にわずか1200頭しかいないとされるトナカイを繁殖させている。

 根河林業局によると、大興安嶺の重点国有林地区では、樹木の伐採を全面的に禁止したのち、特色のある繁殖業に力を入れていた。オルグヤ集落の文化の継続と保護のため、中国トナカイの個体数と品質回復の取り組みを始め、2017年からオランダのトナカイの受け入れ計画をスタートさせた。

 第一陣としてオランダから初めて受け入れたトナカイは、すでに同地区の自然環境に適応し、2018年4月には本土のトナカイとの交配による「オランダハーフ」のトナカイの赤ちゃん5頭が誕生している。林業局によると、今後は国内外の先進的な繁殖方法などを導入し、トナカイの飼育・繁殖レベルを向上させることで、中国最大のトナカイ繁殖センターや専門の動物病院の設立などを加速させていきたいとしている。

 今回のトナカイは、到着後45日間の隔離観察を行い、血液やふんなどの調査から炭疽(たんそしょう)病や口蹄(こうてい)疫などの動物感染症を有効に防止する対策などを講じる。隔離期間終了後は、根河林業局が管理するトナカイの繁殖基地で野外飼育するという。(c)CNS/JCM/AFPBB News