【3月20日 AFP】ボクシング、WBC世界ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダー(Deontay Wilder、米国)の次の対戦相手が、WBCの指名通りドミニク・ブリーズエール(Dominic Breazeale、米国)になることが発表された。ワイルダーの次戦については、元同級王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)との再戦が先送りになっていた。

 試合は5月18日に米ニューヨークのバークレイズ・センター(Barclays Center)で行われる。両者のこれまでの戦績は、9回目の防衛戦に臨むワイルダーが40勝1分39KO、対するブリーズエールが20勝1敗18KOとなっている。

 ニューヨークで記者会見に臨んだ無敗の王者ワイルダーは「指名試合を終わらせるチャンスが得られて非常に満足だ。指名試合は頭のまわりを飛び回るハエみたいなものだと思っている」と話した。

「うんざりなんだ。俺は忙しい。やりたいことがある。こいつが行く手に立ちはだかるならどかすだけだ。このハエをたたきつぶす。これは私闘だ。完璧な星の巡り合わせだ」

 一方、下馬評では圧倒的に不利なブリーズエールも番狂わせに意欲を見せ、「WBCの王座が欲しい。興奮と絶え間ない動きをもたらすのが自分のファイトスタイル」「今回も一晩中動き回るつもりだ。彼の前に踏み込むのを恐れてはいないし、でかいパンチを見舞ってやりたい。良い形で入ることができれば、確実に当てられる」と話した。

 ワイルダー陣営は当初、2018年12月にロサンゼルスで激闘を繰り広げ、ヘビー級人気を再燃させたフューリーとの再戦へ向けて交渉を行っていたが、フューリー側が2月に米スポーツ専門チャンネルESPNと複数試合分の契約を結んだことがきっかけで、即時再戦の話は消滅していた。(c)AFP