【3月20日 AFP】(更新、写真追加)米グーグル(Google)は19日、米サンフランシスコで開かれたゲーム開発者会議「ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(GDC)」で、ゲーム専用機がなくともインターネット端末を通じて大作ゲームを遊べるストリーミングサービス「Stadia(ステイディア)」を発表した。米国とカナダ、欧州で年内に提供を開始する。

 グーグルは現在、ゲーム開発企業各社と協力しゲームをステイディア向けに調整する作業に注力しており、開発企業100社以上に技術提供を行ったとしている。同社はまた、ゲーム開発を行う子会社「ステイディア・ゲームズ・アンド・エンターテインメイント(Stadia Games and Entertainment)」の立ち上げも発表した。

 グーグルはステイディアを通じ、パソコンやタブレット、スマートフォンなどの端末でのインタラクティブなゲーム体験により、多くの人をつなげることを目指している。グーグルはまた、クラウドベースのシングルプレーヤーまたはマルチプレーヤーゲームに使用する新たなコントローラーも発表した。

 グーグルのスンダル・ピチャイ(Sundar Pichai)最高経営責任者(CEO)は発表会で、同サービスは「誰もが遊べるゲームプラットフォームを構築する」ものだと説明。「われわれはエコシステム全体をまとめることで、change the game(ゲームを変える=状況を一変させること)ができる」と述べた。

 発表会では、さまざまな端末でスムーズなクラウドベースのゲームプレーを実現する様子が披露されたが、新サービスの収益モデルや、開発者への報酬についての詳細は明らかにされなかった。

 今のところ、「アサシン クリード(Assassin's Creed)」シリーズなどで知られる仏ゲーム大手ユービーアイソフト(Ubisoft)がグーグルとの提携を表明している。(c)AFP