【3月19日 AFP】オランダ・ユトレヒト(Utrecht)で18日に起きた銃撃事件で、同国の検察と警察は翌19日、主要な容疑者が逃走に使用した車の中から見つかった手紙などから、テロを企図した可能性が高いとみて捜査を進めていると発表した。

 両当局は連名で、「逃走に使った車から見つかった手紙などの物証や事実の性質に鑑み」テロを企図した可能性が高いとみていることを明らかにした。

 現在、トルコ生まれのゴクメン・タニス(Gokmen Tanis)容疑者(37)と、ユトレヒト在住の20代の男2人の身柄が拘束されている。警察は事件後、タニス容疑者が逃走に使ったと3人が認めている車を発見した。

 当局の発表によると、今回の銃撃では、ユトレヒト近郊在住の女性(19)と、同市在住の28歳と49歳の男性が死亡。

 オランダとトルコのメディアは先に、家庭内の問題が事件の背景にあった可能性があると報じていた。

 これに対し警察と検察は、これまでの捜査では、犠牲になった3人とタニス容疑者との間に関係があったことは確認されていないとしている。その一方で、「他の動機があった可能性も排除しているわけではなく、それらについても引き続き捜査中」だと明かしている。(c)AFP