【3月25日 Xinhua News】中国広東省珠海市にある水族館、珠海長隆海洋王国で昨年12月に生まれた3頭の赤ちゃんシロイルカは、生後100日を過ぎ体重が120キロに増えた。あらゆる面で良好な状態を見せており、クジラ目の生息域外保全研究のため、貴重な実践データや技術経験が蓄積されている。

 同水族館の張徳録(Zhang Delu)副総経理によると、赤ちゃんシロイルカは3頭とも順調に育っており、現在1回目の脱皮の最中だが、体色はまだ灰黒色だという。すでに人手で授乳を補助する必要はなくなり、毎日24時間いつでも好きな時に母乳を飲んでいる。

 珠海長隆海洋王国 張徳録副総経理

 今のところ順調に育っています。体重は約120キロになりました。出生時の2倍近くです。今はあらゆる面で良好な状態を見せていますよ。

 赤ちゃんシロイルカ誕生後、飼育チームは母子の授乳状況や呼吸状況を詳細に記録し、母乳や排便、排尿、呼吸孔のサンプルなどを収集している。

 珠海長隆海洋王国 張徳録副総経理

 出生時は確かに大変でした。生まれたばかりのシロイルカはまだ泳ぎやバランスをとる能力が未熟で、人の手で助けなくてはなりませんでした。今では3頭ともすくすく成長していますよ。

 珠海長隆海洋王国には全部で31頭のシロイルカがいる。年齢は8~14歳で、多くが性成熟に達している。シロイルカは中国の2級保護動物。極地海洋動物であるシロイルカは生息環境がごく限られ、その繁殖は各水族館にとって一貫して難しい課題になっている。(c)Xinhua News/AFPBB News