【3月19日 AFP】米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)は18日、米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)が愛人とやりとりした携帯メールを、この愛人の兄弟から米大衆紙ナショナル・インクワイヤラー(National Enquirer)が20万ドル(約2200万円)で買い取っていたと報じた。

 携帯メールを入手したインクワイヤラー紙は今年1月、ベゾス氏が元ニュースキャスターで芸能記者のローレン・サンチェス(Lauren Sanchez)さんと愛人関係にあると報じた。ベゾス氏は妻のマッケンジー(MacKenzie Bezos)さんと離婚した。

 2月になってベゾス氏は、インクワイヤラー紙の発行元アメリカン・メディア(AMI)から、不倫相手の女性に送った生々しいプライベート写真を公表すると脅されたと主張した。AMIのデービッド・ペッカー(David Pecker)CEOは、ベゾス氏に批判的なドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の親友だとされている。

 ウォールストリート・ジャーナルは、今回の件に詳しい人の話として、サンチェスさんの兄弟のマイケル(Michael Sanchez)さんが携帯メールをインクワイヤラー紙に売ったと報じた。

 マイケルさんはウォールストリート・ジャーナルに対し、同紙が報じた携帯メールの売買は「古いうわさ」であり、大きく報じられるようにはしたくないとコメントした。

 ベゾス氏のために今回の件について調べているセキュリティーコンサルタントのギャビン・デベッカー(Gavin de Becker)氏は先に米ニュースサイト「デーリー・ビースト(Daily Beast)」に対し、「政治的動機があったことを示す有力な手掛かり」があると述べるとともに、トランプ氏の熱心な支持者でトランプ氏側近筋に人脈もあるマイケルさんがベゾス氏の不倫情報をリークした張本人である可能性もあるとして、マイケルさんに関心を持っていると話していた。(c)AFP