【3月19日 AFP】ベネズエラの野党指導者で暫定大統領就任を宣言したフアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長が駐米大使に指名したカルロス・ベッキオ(Carlos Vecchio)氏は18日、米国にあるベネズエラの領事館など、3つの外交施設を掌握したと発表した。

 ベッキオ氏は米首都ワシントンにあるベネズエラ軍の建物2か所に入った。グスタボ・マルカノ(Gustavo Marcano)公使はニューヨークの領事館を掌握した。

 ベッキオ氏は、「われわれは、過去20年間にわたってベネズエラの人々の財産を奪い、破壊してきた強奪政府を止めるため、これらの財産を取り戻し、守っている」と述べるともに、数日以内にベネズエラ大使館も掌握する予定だと語った。もっとも、在米ベネズエラ大使館の資金は凍結されている。

 米国務省の報道官は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の政権がこの動きを支持していると明らかにした。トランプ政権は、他の約50か国と同様にグアイド氏を暫定大統領として承認している。ベネズエラ政府はツイッター(Twitter)で「国際的な義務に対する米政府の極めて深刻な違反」だと決め付け、ベネズエラ国内で報復するとどう喝した。(c)AFP