【3月19日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)でツアー初優勝を飾り、夢をかなえたビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)は、18歳のシンデレラガールとして強豪選手の仲間入りを果たした。

 米カリフォルニア州インディアンウェルズ(Indian Wells)で行われた17日の決勝で、アンドレスクは四大大会(グランドスラム)通算3勝の強豪アンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を6-4、3-6、6-4で撃破。ワイルドカード(主催者推薦)で同大会を制した史上初の女子選手になると、「うそみたい」と驚きを隠せなかった。

 アンドレスクが優勝した直後には、カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相が、ツイッター(Twitter)に「ビアンカ・アンドレスクがたった今歴史を刻んだ。おめでとう」と投稿した。

 1999年大会を制したセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に次ぐ年少記録で優勝を果たしたアンドレスクは、同年のセレーナ、2005年のキム・クライシュテルス(Kim Clijsters)、そして昨年の大坂なおみ(Naomi Osaka)に続き、ノーシードとして同大会のトロフィーを掲げた史上4人目の選手となった。

 大坂は2018年大会を制した後、グランドスラム2勝を挙げて世界1位に上り詰める大躍進を果たしており、そのことが刺激になるか問われたアンドレスクは、「プレッシャーはまったくない」と笑顔で答えると、比較されることについても「全然平気」とコメントした。

「(インディアンウェルズで)彼女がトロフィーを掲げているのは刺激になるし、その後のグランドスラムでの連続優勝は本当にすごい。だけど、今は先のことにとらわれたくない。勝ったのは当然だなんて思わないから、この瞬間をとにかく味わっていたい」

「次の週にはどうなっているか分からない」と付け加えたアンドレスクは、今週開幕するマイアミ・オープン(Miami Open 2019)にノーシードとして臨む。(c)AFP/Rebecca BRYAN