【3月18日 AFP】ニュージーランド南島クライストチャーチ(Christchurch)を本拠地とするラグビーチーム「クルセイダーズ(Crusaders)」が、同地で発生したモスク(イスラム礼拝所)での銃乱射事件を受け、チーム名の変更の可能性について地元のイスラム教徒コミュニティーと協議する意向を明らかにした。事件後、「十字軍戦士」を意味するチーム名に批判が上がっていた。

 スーパーラグビー(Super Rugby)で最多優勝を誇るクルセイダーズをめぐってはこれまでにもチーム名について指摘する声が上がっていたが、50人が死亡した銃乱射事件を受けてクルセイダーズのコリン・マンスブリッジ(Colin Mansbridge)代表は、「クルセイダーズという名前について懸念の声が上がっていることは承知している」との声明を発表した。

 十字軍とは中世における欧州のキリスト教徒による聖地奪還を目的としたイスラム教徒に対する戦争で、事件の実行犯が使用した銃には十字軍の歴史上の人物の名が書かれていた。

 クルセイダーズはスーパーラグビーで9回の優勝を誇る強豪で、チーム名は1996年から使用されている。(c)AFP