【3月18日 AFP】(更新)米ボーイング(Boeing)のデニス・マレンバーグ(Dennis Muilenburg)最高経営責任者(CEO)は17日、2件の墜落事故を起こした同社737MAX8型機に搭載されている失速防止システム「MCAS」の修正と、それに関連するパイロットの訓練の改定は最終段階にあると発表した。

 発表の中でマレンバーグ氏は「ボーイングは、誤ったセンサー入力に応答したMCAS飛行制御則の動作に対処する先に発表した修正ソフトウエアの開発と、パイロット訓練の改定を完了しつつある」と述べた。

 15日には匿名の業界関係者2人が、修正は約10日以内に完了するとAFPに語っていた。業界関係者は、MCASの更新はエチオピア航空(Ethiopian Airlines)機墜落の原因についてなんらかの事柄を示唆するものではないとしていた。マレンバーグ氏も発表の中で同様のことを述べた。

 マレンバーグ氏はMCASの修正が行われている一方で、「当局が最終結論を確立する作業を続けている」と指摘した。

 737MAX8型機に搭載されているMCAS(Maneuvering Characteristics Augmentation System 操縦特性向上システム)は、航空機が失速したり、揚力を失ったりするのを防ぐための自動安全機能だ。(c)AFP