【3月17日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するフェラーリ(Ferrari)は、17日に行われた19F1開幕戦オーストラリアGP(Australian Grand Prix 2019)決勝で競争力を欠いた理由として、バランスの問題があったと明かした。セバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は、コーナー周辺でのマシンのパフォーマンスに不満を漏らしている。

 フェラーリはスペイン・バルセロナ(Barcelona)で行われたプレシーズンテストで見事なパフォーマンスを見せたが、オーストラリアGPではメルセデスAMG(Mercedes AMG)のスピードに最後まで後れを取った。

 4度ドライバーズ選手権制覇を果たしているベッテルは、優勝したメルセデスのバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)から約57秒遅れの4位、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)は5位だった。

 ベッテルは「バルセロナでは初日からマシンに満足していた。バランスも整っていて、マシンもこちらの求めたように反応していた。自信は十分にあった」と語った。

「週末を通じて、バルセロナで手にしていた自信を持てなかったと思う。(マシンが)思うように動いてくれなかった」

「いくつかのコーナーでのパフォーマンスはすごく良かったけれど、大部分ではそうではなかった。それがきょう僕らが敗れた原因だ」

 チーム代表のマッティア・ビノット(Mattia Binotto)氏は問題が何だったのかははっきりとしていないとしつつ、バランスの設定に関係があると明かした。

「金曜日(15日)のフリー走行1回目から正しいバランスを見つけ出せず、時折悪戦苦闘した」「現時点で把握できていない。何が起きたのか分析をして、見直す必要がある」

「一つ確信しているのは、今週末のわれわれのマシンは本当の潜在能力を発揮していなかったということだ。本来の力はより大きい」

 ここ5年はメルセデスがドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを手にしており、フェラーリ、そしてベッテルは追い付こうと必死になっている。

 ベッテルは「今は明らかに何かが欠けている。でも僕らには答えがない」と語った。

「立ち戻る必要がある。僕らは、きょう見せた姿よりもマシンが良いことを分かっているから、何かが見つかることを確信している」 (c)AFP