【3月17日 AFP】ニュージーランドの警察当局は17日、同国南島のクライストチャーチ(Christchurch)にあるモスク2か所で15日に起きた銃乱射事件の死者が50人に増え、負傷者も50人に達したと明らかにした。

 警察によると、事件が発生したモスク2か所から遺体を運んでいる際に、死者1人が新たに発見された。また負傷者のうち36人は現在も病院に収容されている。

 この事件は15日、オーストラリア国籍の右翼過激派ブレントン・タラント(Brenton Tarrant)容疑者(28)が、金曜礼拝中のモスクで信者らに対し銃を乱射したもの。

 警察は、事件発生中に銃火器を車内に所持していたとして拘束した容疑者2人が、タラント容疑者による銃乱射事件には直接関与していなかったことも明らかにした。拘束された2人のうち女性1人は既に釈放され、もう1人の男は銃関係の容疑で現在も拘束中だが、今回の事件で訴追されたのは現時点ではタラント容疑者だけだという。(c)AFP