【3月17日 AFP】18-19スペイン1部リーグは16日、第28節の試合が行われ、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が復帰したレアル・マドリード(Real Madrid)は2-0でセルタ(Celta de Vigo)に勝利。前体制下で冷遇されていた選手たちが、先発で起用したジダン監督の信頼に結果で応えた。

 レアルは60分過ぎ、サンティアゴ・ソラーリ(Santiago Solari)監督時代は一度もリーグ戦の先発がなかったイスコ(Isco Alarcon)が先制点を決めると、同じくサブ組から先発復帰したマルセロ(Marcelo Vieira Da Silva Junior)のアシストから、この日奮闘していたギャレス・ベイル(Gareth Bale)がそのご褒美とも言える追加点を奪取し、セルタを突き放した。

 守っては、こちらもティボー・クルトワ(Thibaut Courtois)に代わってゴールマウスを守ったケイロール・ナバス(Keylor Navas)が前半に好セーブを披露し、ジダン監督の第2次政権は白星で幕を開けた。監督は先発復帰させた選手たちについて「彼らの実績を消し去ることは誰にもできない」「全員を頼りにしている」と話した。

 この勝利で、レアルはホーム公式戦連敗を4で止め、同日アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に敗れた2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との勝ち点差を2、17日に試合を控える首位FCバルセロナ(FC Barcelona)との差を暫定で9に縮めた。

 もちろん、この差を追いつくのは簡単ではないが、ジダン監督の仕事は、この日を含めて残り11試合となったリーグ戦でチームの士気を再び高め、シーズン終了後に戦力の入れ替えも含めたどんな変化が必要かを見極めることにある。

 監督は「チームに話したことは非常にシンプルだ」「楽しみながらプレーし、みんなで走り、ボールを持っていないときはチームとしてまとまること、そしてボールを持っているときは楽しむこと。きょうはそれができた」とコメントした。(c)AFP/Thomas ALLNUTT