【3月16日 AFP】ニュージーランド南島のクライストチャーチ(Christchurch)で15日に発生した銃乱射事件で、地元警察官2人が通報から36分後、劇的な逮捕劇を繰り広げていたことが明らかとなり、同国のジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相がこの警官らの勇気を称賛した。

 同首相はクライストチャーチで報道陣に対し、もしこの警官らがいなければ、オーストラリア生まれのブレントン・タラント(Brenton Tarrant)容疑者(28)は、モスク2か所で殺害した49人よりさらに多くの人々を確実に殺していただろうと指摘。

 同首相は、「動き回っていた襲撃犯が乗っていた車両内には、他に2丁の銃器があった。そして間違いなく、襲撃を続けるつもりだった」と語った。

 今回の逮捕劇を通りすがりの車から捉えたとみられる映像には、通行量の多い道路の脇で、警察車両にぶつけられ、前輪のタイヤ1輪が浮いた状態となった襲撃犯の車が映し出されている。

 反対車線をゆっくりと走る車から撮影したこの映像には、襲撃犯の車から離れた場所で、黒服姿の人物が先の警官2人よって引きずられる様子も捉えられている。

 アーダーン首相は、「ここにいた警官2人は、(近隣の町)リンカーン(Lincoln)出身だと把握している。映像を見た人は誰もが、2人がニュージーランドを第一に考えていたことが分かる」と述べた。

 また同首相は、39人が今も入院しており、うち11人は集中治療を受けていることも明らかにした。(c)AFP