【3月16日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は15日、シリア東部のIS最後の拠点バグズ(Baghouz)村から避難しようとする群集を狙った3件の自爆攻撃を行い、避難民6人が死亡した。ISと戦う民兵組織「シリア民主軍(SDF)」の報道官が明らかにした。

 米軍の支援を受けてISの掃討作戦を行っているクルド人主体のSDFの報道官はAFPに対し、「自爆犯は(バグズ村から)脱出しようとしていた避難民に紛れて自爆し、少なくとも6人の避難民が死亡した」と語った。また、さらにSDF拠点付近で別の2人による自爆攻撃があり、兵士に軽傷者が出たと述べた。

 SDFは米軍主導の有志連合による航空支援を受けて10日からISの拠点に集中攻撃を加え、IS戦闘員数千人を投降させた。ベールをかぶった女性やほこりにまみれた子ども、負傷した男性らの脱出は、ここ数日間は平穏に行われていた。自爆攻撃に先立ちSDFのムスタファ・バリ(Mustefa Bali)報道官は、「多数の」IS戦闘員が米の支援を受けた勢力に投降したと発表していた。(c)AFP