【3月18日 Xinhua News】中国のIT大手、奇虎360はこのほど、昨年の電子商取引(EC)やオンラインゲーム内のアイテム購入などネット消費での苦情に関する「3・15中国ネットユーザーインターネット消費苦情研究報告」を発表した。国際消費者権利デーの15日を前に発表した同報告によると、苦情を訴えた男性1人当たりの対象商品の金額は女性より1.5倍以上高く、男性の訴えは「スマートフォン・デジタル機器」に関する苦情が最も多い。年齢層別では「90後(1990年代生まれ)」の苦情件数が最多で、「70後(70年代生まれ)」の1人当たりの対象商品の金額が1万元(1元=約17円)を超えた。また、「90後」はペットのための権利保護を重視しており、「80後(1980年代生まれ)」が健康にひときわ気を使っていることが分かった。

 報告によると、昨年ネット消費に関する苦情を訴えたのは男性ユーザーが7割で、女性ユーザーは3割にとどまった。1人当たりの苦情対象商品の金額は男性が9157元、女性が6170元だった。

 年齢層別では、「90後」の消費者による苦情が35%、「00後(2000年以後生まれ)」は27.1%で「80後」を上回り2番目に苦情を訴えた人が多かった。だが苦情件数上位2つの年齢層1人当たりの苦情対象商品の金額は高くなかった。一方で、「70後」は1万135元、「80後」は7252元と対象商品の金額が高かった。

 医薬品やサプリメントに関する苦情では、「80後」が39.1%で最も高く、同世代がすでに日に日に健康を重視しつつあることが見て取れる。「80後」はまた、決済プラットフォーム間の振り替え(32.3%)、ペット(30.8%)、酒や飲料・食品(30.4%)に関する苦情でも割合が高かった。(c)Xinhua News/AFPBB News