【3月15日 AFP】米ニューヨークの五大マフィアの一つ、ガンビーノ(Gambino )一家のボスとして知られていたフランチェスコ・カリ(Francesco Cali)氏(53)が13日夜、スタテン島(Staten Island)の自宅前で銃で撃たれ、死亡した。地元警察当局が発表した。

 警察によると、カリ氏は「上半身に複数の銃創」を受け、搬送先の病院で死亡が確認された。この事件で逮捕者はまだなく、捜査中だという。

 米大衆紙ニューヨーク・デーリーニューズ(New York Daily News)は容疑者らについて、カリ氏に銃弾を6発撃ち込んでから青いトラックでひき、そのまま走り去ったと報じている。

 米メディアによれば、ニューヨークでマフィアのボスが殺害されたのは34年ぶりで、当時ガンビーノ一家のボスだったポール・カステラーノ(Paul Castellano)氏が殺害されて以来だという。

 カリ氏は2008年に恐喝罪で1年4月の禁錮刑を受けた経歴を持つ。ガンビーノ一家のボスになったのは2015年とみられている。

 ガンビーノ一家はニューヨーク史に悪名高い五大イタリア系マフィアの一つ。他にジェノベーゼ(Genovese)一家、ルッケーゼ(Lucchese)一家、コロンボ(Colombo)一家、ボナーノ(Bonanno)一家がある。(c)AFP