【3月15日 AFP】米コネティカット州最高裁は14日、2012年に同州のサンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)で起きた銃乱射事件で使用された銃の製造会社の一つであるレミントン・アウトドア・カンパニー(Remington Outdoor Company)について、事件への責任を認め、同社に対する訴訟を認める判断を下した。

 2012年12月14日に起きたこの銃乱射事件では、アダム・ランザ(Adam Lanza)容疑者(当時20)が児童20人と成人6人を殺害した。

 4対3という小差での今回の判断により、犠牲者の遺族らはランザ容疑者が使用したブッシュマスター(Bushmaster)製ライフル「AR-15」の販売業者に対しても責任を問える可能性が出てきた。別の銃乱射事件で使用された銃の製造会社を相手取った訴訟につながる可能性もある。

 下級審では、レミントンと武器卸売企業Camfour、ランザ容疑者が使用したAR-15を販売したコネティカット州の販売店に対し、不法死亡訴訟において責任があるとする訴えを退けたが、最高裁はその判断を覆した。

 ランザ容疑者には発達障害があり、事件当時、母親と同居していた。母親は銃愛好家で、事件発生の2年以上前に容疑者にブッシュマスター製の半自動ライフル「XM15-E2S」を買い与えていた。ランザ容疑者は乱射事件を起こす前に母親を殺害し、事件後に自殺している。(c)AFP