【3月15日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2018-19)は14日、決勝トーナメント2回戦第2戦が各地で行われ、ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)に2得点が生まれたアーセナル(Arsenal)はレンヌ(Stade Rennes FC)に3-0で勝利し、2戦合計スコア4-3として8強入りを決めた。

 先週アウェーで行われた第1戦を1-3で落としたアーセナルは、ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)のゴールで先制すると、オーバメヤンのお膳立てからエインズリー・メイトランドナイルズ(Ainsley Maitland-Niles)がヘディングで追加点を奪い、キックオフから15分で合計スコアでの逆転に成功した。

 しかし、2点目が決まった場面ではオーバメヤンにオフサイドの判定が下されるべきだったと、レンヌ側には不平を言う理由があった。

 欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)とは異なり、今季のヨーロッパリーグではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムが導入されておらず、レンヌには頼りとするものがなかった。欧州カップ戦における歴史的な躍進がストップしたレンヌは、後半のチャンスを決められなかったことを猛省することになるだろう。

 チェルシー(Chelsea)はディナモ・キエフ(Dynamo Kiev)に5-0と快勝し、2戦合計8-0で準々決勝に進出した。

 ホームでの第1戦を3-0で勝利していたチェルシーは、オリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)が加入後では初となるハットトリックをマークするなどし、敵地でディナモ・キエフをより圧倒した。

 今季のチャンピオンズリーグではマンチェスター・シティ(Manchester City)やマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、リバプール(Liverpool FC)、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が準々決勝に残っており、この日アーセナルとチェルシーがヨーロッパリーグでの準々決勝進出を決めたことで、イングランド・プレミアリーグの6チームが15日に行われる欧州両大会の抽選会に臨むことになった。

 仮に今季のリーグ戦で4位以内に入れなかったとしても、アーセナルとチェルシーはヨーロッパリーグで優勝できれば、来季のチャンピオンズリーグ出場権が与えられることになる。

 5度の優勝を誇るセビージャFC(Sevilla FC)は、延長戦の末にスラビア・プラハ(Slavia Prague)に3-4で敗れ、合計スコア5-6で敗退となった。

 アウェーのセビージャは、ウィサム・ベン・イェデル(Wissam Ben Yedder)とムニル・エル・ハダディ(Munir El Haddadi)の得点でスラビア・プラハに二度追い付き、試合を延長戦に持ち込んだ。

 セビージャはフランコ・バスケス(Franco Vazquez)のゴールで一時3-2とリードするも、その後追い付かれると、119分にはイブラヒム・トラオレ(Ibrahim Traore)に決勝点を決められた。

 ナポリは敵地で、昨季4強入りを果たしたレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)に1-3で敗れたものの、合計スコアで4-3で上回り準々決勝進出を決めた。

 しかし、イタリアの名門インテル(Inter Milan)はフランクフルト(Eintracht Frankfurt)に0-1で黒星。ホームでルカ・ヨビッチ(Luka Jovic)に許した得点が2試合通じて唯一のゴールとなり、8強入りはならなかった。

 後半アディショナルタイムにゴンサロ・ゲデス(Goncalo Guedes)が劇的なゴールを挙げたバレンシア(Valencia CF)は、ロシアのFCクラスノダール(FC Krasnodar)と1-1で引き分け、合計スコア3-2で勝ち上がりを決めた。

 また、FCゼニト(FC Zenit)を2-1で破り、合計スコア5-2で上回ったビジャレアル(Villarreal CF)も準々決勝に駒を進めた。近年のヨーロッパリーグではスペイン1部リーグ勢が圧倒的な成績を残しており、セビージャが敗退したにもかかわらず、今大会でも同国の2チームが8強に残った。

 初戦を0-1で落としたベンフィカ(Benfica)は、ホームでの第2戦でディナモ・ザグレブ(Dinamo Zagreb)に延長戦にまで持ち込まれたものの3-0で勝利し、8強入りを決めた。(c)AFP