【3月15日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)は14日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第23シードのベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)は6-3、4-6、6-3で第5シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)を撃破し、連勝を12に伸ばすと同時に準決勝進出を決めた。

 元世界7位の実力者でありながら故障でランキングが後退していたベンチッチは、同1位で大会連覇を目指していた大坂なおみ(Naomi Osaka)に4回戦で勝利を収めてからというもの、この日もまったく勢いが衰える兆しを見せなかった。

 復活を果たしたベンチッチは、12連勝を挙げる中で6人のトップ10プレーヤーを破るなど好調の波に乗っており、決勝進出を懸けた準決勝で、四大大会(グランドスラム)通算7勝のヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)を破った第8シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に挑むことを待ちわびている。

 先月のドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2019)で4年ぶりのタイトルを獲得し、世界ランクも23位まで浮上している22歳のベンチッチは、今大会のベスト4入りでトップ10の壁を破る可能性も出てきており、「もちろん、今は自信に満ちている」とコメントしながらも、「今でも自分にプレッシャーをかけることはしていない」という。

「プレーに専念するだけ。コートではあまり考えない分、プレーが良くなっている」「自信があるときは直観に頼れるし、そのことについて考える必要も全然ない。間違いなく思い通りにプレーできていて、とてもうまくいっているから、その点を変えるつもりはない」

 一方、プリスコバも今季は好調の開幕スタートを切っており、1月のブリスベン国際(Brisbane International 2019)でキャリア12回目のタイトル獲得に成功し、続く全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)でもセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)を倒して4強入りを果たした。

 この日も勝負をフルセットに持ち込んだことには満足していたプリスコバだったが、自分の試合ができたと言うことは到底できないとして、「第3セットに持ち込む戦いができたのは良かったと思うけれど、他の点では自分らしいテニスには程遠かった」とコメントした。(c)AFP/Rebecca BRYAN