【3月14日 AFP】イタリアのマッテオ・サルビーニ(Matteo Salvini)副首相兼内相は13日、ルネサンスの巨匠レオナルド・ダビンチ(Leonardo da Vinci)の没後500年の記念行事を発表する記者会見の中で、世界で最も有名な絵画であるダビンチの「モナリザ(Mona Lisa)」をフランスから取り戻すべきだと述べる一幕があった。ただその直後に冗談だと断った。

 ダビンチは1452年、現在の伊フィレンツェ(Florence)の前身である都市国家フィレンツェ共和国で生まれ、1519年にフランスで生涯を終えた。

 極右政党を率いるサルビーニ氏は「われわれはモナリザを取り戻すため、フランス大使と連携を図っていることを発表する。モナリザを近くで鑑賞したい皆にとって、より好都合になるだろう」と発言。

 しかしすぐ後に、「いや、冗談はほどほどにしないと。周知の通り、国家間の危機はもうたくさんだから」と語った。

 移民問題や国内政策をめぐる対立に加え、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領個人に向けられた批判などにより、仏伊関係はこのところ急激に冷え込んでいる。(c)AFP