【3月14日 AFP】大規模停電に見舞われているベネズエラに対し中国は13日、ベネズエラの送電網システムの復旧を目指し支援を行う用意があると述べた。先週からの同国史上最悪の停電によりベネズエラではとりわけ飲料水の供給が混乱し、既に深刻だった同国の経済危機はさらに悪化している。

 ベネズエラの首都カラカスではほぼ全域で電力が復旧したものの、水はトラックでの搬入を余儀なくされ、同国西部では広い範囲で停電が続いている。

 こうした中、中国は13日、ベネズエラの電力復旧に支援をする用意があると表明した。

 中国外務省の陸慷(Lu Kang)報道官は首都北京での定例記者会見で、「中国はベネズエラがこの事故の原因を早期に解明し、電力の復旧と社会秩序の回復を望んでいる」と述べた。

 さらに同報道官は「中国はベネズエラに対し、電力システム復旧に向けた援助と技術支援を行う用意がある」と表明。サイバー攻撃があったとする報道について、中国は「非常に憂慮」していると述べる一方、米国を直接非難することは避けた。これに先立ちニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は停電の原因には、米国がベネズエラの主要水力発電施設に行った電磁攻撃による「破壊工作」があると主張していた。(c)AFP/Maria Isabel SANCHEZ and Marc BURLEIGH