【3月14日 AFP】(更新)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は13日、ボーイング(Boeing)737MAX型機の運航を即時停止すると発表した。同機については、5か月足らずの間で2件の墜落事故が起きたことから各国で運航が停止されており、米国に対しても同様の措置を求める国際的・政治的圧力が高まっていた。

 トランプ氏はホワイトハウス(White House)での記者会見で、同型機の運航を即時停止すると表明。現在飛行中の機体については、着陸次第、運航が停止されると説明した。

 米連邦航空局(FAA)によると、運航停止の決定は、10日に起きたエチオピア航空(Ethiopian Airlines)機の墜落現場から見つかった新たな証拠や、衛星データの解析結果に基づいたもの。737MAX型機についてはカナダが13日、トランプ氏の発表に先立ち運航停止を発表していた。

 ボーイングの株価は同日の取引開始直後には回復していたが、トランプ氏の発表を受け急落。日本時間14日午前4時前の時点で2.8%安の365.24ドルまで下がり、エチオピア航空機墜落事故前と比べて13.6%安となった。

 ボーイングのデニス・マレンバーグ(Dennis Muilenburg)最高経営責任者(CEO)は、米政府の決定を支持すると表明。737MAX型機の安全性に対しては引き続き「全面的な自信」を持っているものの、FAAに対し「十分な用心という観点から」同機の全運航停止を勧告したことを明らかにした。(c)AFP