【3月13日 AFP】昨年死去した宇宙物理学者、スティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士の担当看護師が「適切かつ専門的な看護の基準」を満たしていなかったとして、看護師免許の取り消し処分を12日に受けた。

 ホーキング博士を15年にわたって看護していたパトリシア・ダウディー(Patricia Dowdy)看護師(61)は、金銭的不正行為や看護の不備、適切な資格の不所持など複数の不正に問われた。英看護・助産審議会(NMC)が聴聞会を行い、ダウディ看護師の免許取り消しを決定した。

 ホーキング博士は21歳のときに運動ニューロン疾患と診断され、ほぼ全身がまひした状態で車いすの生活を送っていた。会話は音声合成器によってのみ可能だった。

 10日付の英紙デーリー・メール(Daily Mail)電子版によると、ホーキング博士の家族の報告を受けて、ダウディー看護師にはすでに停職処分が下されていた。(c)AFP