【3月13日 AFP】米大リーグ(MLB)、ヒューストン・アストロズ(Houston Astros)の右腕フランシス・マルテス(Francis Martes)が、薬物違反により80試合の無給出場停止処分を科された。パフォーマンス向上物質のクロミフェン(clomiphene)が検査で検出された。

 23歳のマルテスは、2018年8月に肘靱帯(じんたい)を再建するトミー・ジョン(Tommy John)手術を受け、復帰まで1年から1年4か月の予定だったことから、順調なら今季中に復帰できる可能性もゼロではなかったが、この度リーグが選手会と共同で推進している薬物の使用防止と治療のためのプログラムに違反したことが発表された。

 そのためマルテスは、けがが完治して登録メンバーに復帰したとしても、シーズンのほぼ半分を出場できずに過ごすことになる。チームは声明を発表し、「ヒューストン・アストロズはMLBの薬物防止・治療共同プログラムを全面的に支持します。フランシスがこの経験から学び、復帰して成功に満ちたキャリアを送ることを願います」と述べた。

 マルテスはメジャー通算で5勝2敗、69奪三振、防御率5.80の成績を残している。(c)AFP