【3月12日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)は11日、男子シングルス3回戦が行われ、西岡良仁(Yoshihito Nishioka)は6-7(2-7)、6-4、7-6(7-5)でワイルドカード(主催者推薦)のフェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)に競り勝ち、4回戦へ駒を進めた。

 18歳のオジェ・アリアシムに第1セットを先取され、第2セットも1ブレークダウンとなった西岡だったが、途中から6ゲーム中5ゲームをものにする挽回を見せてセットを奪い返すと、第3セットも5-1とリードした。

 しかし、2回戦で第9シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に番狂わせを演じ、初めてトップ10選手から白星を記録したオジェ・アリアシムも3本のマッチポイントをしのぐ反撃を見せ、勝負をタイブレークに持ち込んだ。

 タイブレークではオジェ・アリアシムが5-3とリードしていたものの、そこからは安定感のある西岡のプレーが上回り、2時間56分で勝利をものにした。

 西岡は「とてもタフな状況での試合だった」とすると、「かなり厳しかったし、相手に挽回されたときはすごく腹が立った。自分は3本のマッチポイントを握っていて、とっくに勝っていたはずだったから」「だけど、彼は素晴らしいショットでピンチをしのいだ。とにかく全力を尽くして、やっと勝利を見いだした」と振り返った。

 米インディアンウェルズ(Indian Wells)では今回が2度目の16強入りとなった西岡は、4回戦進出を果たした2017年大会の直後にマイアミ・オープン(Miami Open 2017)で膝の靱帯(じんたい)を断裂してしまった。

 その経験を過去に追いやった西岡は、もっと先に進む意欲を燃やしており、「2年前は準々決勝に進出するチャンスをものにできなかった」「今回こそはその舞台に立ちたい」とコメント。その目標を達成するためには次戦で19歳のミオミル・ケツマノビッチ(Miomir Kecmanovic、セルビア)を倒す必要がある。 

 第5シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)が大会前に棄権し、ラッキールーザーとして2回戦から出場しているケツマノビッチは同日、第30シードのラスロ・ジェレ(Laslo Djere)との同胞対決を6-2、7-6(7-3)で制した。(c)AFP/Rebecca BRYAN