【3月12日 AFP】米中は12日、貿易交渉について協議するため閣僚級の電話会談を行った。中国の国営新華社(Xinhua)通信が報じた。ホワイトハウス(White House)は首脳会談については未定だとしている。

 電話会談したのはスティーブン・ムニューシン(Steven Mnuchin)米財務長官、米通商代表部(USTR)のロバート・ライトハイザー(Robert Lighthizer)代表、中国の劉鶴(Liu He)副首相。新華社によると3人は電話会談で、貿易の「重要課題」について話し合ったという。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は、習主席と今月中におそらく自身がフロリダ州に所有する高級リゾート施設「マーアーラゴ(Mar-a-Lago)」で会談し、貿易問題で最終的に合意するとの楽観的な見通しを示していたが、ホワイトハウスは11日、トランプ大統領と習近平(Xi Jinping)中国国家主席の首脳会談は決まっていないと明らかにした。

 サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官は、米中首脳会談について発表するには時期尚早だと述べた一方で、トランプ氏が核兵器をめぐる北朝鮮との交渉で成果を挙げられなかったことで、中国政府に対する立場が弱まったという見方は否定した。(c)AFP