■「息が詰まる」ことも

 選手は午前11時に起床し、朝食を一緒に食べた後、さまざまな個人またはチームトレーニングを受け、戦略についてのブリーフィングも行われる。トレーニングが深夜3時まで続くことも少なくない。

 選手は人間工学に基づいた椅子に座っているが、トレーニングは長時間に及ぶので、首、背中、指のけがを避けるために定期的に理学療法士が訪問し、また週3回の運動の時間もある。

 疑似家族のように暮らすことで、チームとして「すぐその場で問題を発見し、解決する」ことが可能になると、ヘンナースドルフ氏は言う。だが、家族、友人、恋人の訪問は禁じられており、チームメートと一つ屋根の下に閉じ込められて何時間も一緒に過ごすことにストレスを感じることもあるという。

 チーム・バイタリティーに所属するフランスのリュカ・シモンメレ(Lucas Simon-Meslet)さん(21)は、「カボシャール(Cabochard)」の名前で活躍するスター選手だ。「ベルリンでのここ数か月は、プライベートな空間もなく、四六時中チームメートと過ごさなければいけなくて時々息が詰まる」と語った。

 リーグ・オブ・レジェンドの世界大会を制したことがあるチーム、フナティック(Fnatic)はこのような状況を解決するため、ゲーミングハウスとの中間的な方法を取り入れている。

 フナティックのチームマネジャー、ヤン・ホフマン(Jan Hoffmann)氏は、「われわれのリーグ・オブ・レジェンドのチームは、トレーニングはベルリンのオフィスでしているが、近くのアパートに別々に住んでいる」と述べた。(c)AFP/David COURBET