【3月13日 Xinhua News】中国宅配大手・申通快逓股份有限公司(申通快逓、STOエクスプレス)は11日、公告を発表し、中国電子商取引(EC)大手・アリババグループは46億6000万元(1元=約17円)を出資、申通快逓の支配会社に株式参加する予定だと明らかにした。

 同公告によると、株式参加が終わると、申通快逓は、物流技術や宅配末端、新小売り(ニューリテール)物流などの分野で、アリババグループとの協力を一段と模索する予定だ。

 1993年に創業した申通快逓は、中国で比較的早く設立した民間宅配会社で、アリババと最も緊密な物流協力パートナーの一つだ。これまでの情報によると、アリババグループと同社傘下の菜鳥網絡科技有限公司は中国郵政(ChinaPost)やロシア郵便、スペイン郵便局などの主要国の郵便ネットワークとの戦略的な協力で合意、空輸網をめぐってシンガポール航空やエミレーツ航空、エアブリッジ・カーゴとの協力を深め、中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)、東南アジアやオーストラリア行きの海運網と常態化した運輸協力を形成している。

 データでは、中国の宅配量は10年連続で急成長し、2018年に500億件を超え、世界の40%以上を占めている。物流施設も労働集約型から科学技術集約型への転換を実現した。(c)Xinhua News/AFPBB News