【3月12日 AFP】国際自動車連盟(FIA)は11日、フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)の各決勝レースにおいて、最速ラップにボーナスポイントを加算するシステムを今季から再導入すると発表した。この新たなポイントシステムは先日、世界モータースポーツ評議会(WMSC)で承認されており、豪メルボルンで今週末に行われる今季開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2019)から復活する。

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 最速ラップを対象にしたボーナスポイント制は1950年から1959年まで適用されていたが、今季から該当選手の順位がトップ10以上という条件で、ドライバーとコンストラクターの両方に1ポイントが付与されることになった。

 F1のマネジング・ディレクターを務めるロス・ブラウン(Ross Brawn)氏は、「ドライバーが無線でチームに誰が最速ラップを保持しているか問いかけるのを、これまでわれわれは何度聞いたことだろうか?」「これで最速ラップは単なる記録や名誉というだけでなく、それが明確なモチベーションとなり、レース終盤がより盛り上がっていくだろう」とコメントを発表した。

 現行のポイントシステムでは、各レースで優勝した選手に25ポイントが与えられ、2位から10位まで順に18ポイント、15ポイント、12ポイント、10ポイント、8ポイント、6ポイント、4ポイント、2ポイント、そして1ポイントが加算される。

 1958年シーズン当時はトップ5の選手にしかポイントが与えられない一方で、最速ラップを記録したドライバーもポイントを稼いでおり、これでボーナス2ポイントを獲得していたマイク・ホーソーン(Mike Hawthorn)がスターリング・モス(Stirling Moss)を1ポイント差で上回り、年間タイトルを獲得した。(c)AFP