【3月12日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)は11日、男子シングルス3回戦が行われ、体調不良に見舞われていた大会第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が、世界ランク55位の同胞ジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff)に3-6、1-6のストレートで屈し、大会から姿を消した。

 前週のメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2019)決勝でニック・キリオス(Nick Kyrgios、オーストラリア)に敗れていたズベレフは、「この1週間はずっと体調がすぐれない」「残念ながらその状態は変わらなかった」と明かすと、「とにかくアンラッキーだ。どこかでウイルスを拾ってしまい、この始末だ」とコメントした。

 マスターズ1000(ATP Masters 1000)では通算3個のタイトルを獲得しながらも、米インディアンウェルズ(Indian Wells)で行われるBNPパリバ・オープンでは一度も準々決勝まで進出したことがないズベレフは、今は体調回復に専念してマイアミ・オープン(Miami Open 2019)に備えるとしている。

 昨年のマイアミ・オープンではジョン・イズナー(John Isner、米国)に決勝で敗れて準優勝となったズベレフは、今年はそれ以上の成績を目指しており、「とにかく体調を整えて回復を図り、マイアミに備えることだ。なぜなら、これまでの成績からマイアミは相性が良いと言えるから」「ここ(インディアンウェルズ)では、いつも成績が振るわない」と語った。

 一方のストラフは、これまでズベレフ戦では4戦全敗を喫していたが、この日は第1セットで1度、第2セットでは3度のブレークに成功し、21歳のスター選手を相手にわずか1時間10分で勝利をものにした。

 ストラフの次戦の相手は第13シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)に決定。ラオニッチは第3セットを1-4の劣勢から挽回し、予選勝者のマルコス・ギロン(Marcos Giron、米国)を4-6、6-4、6-4で退けた。

 その他の試合では、40歳のベテラン選手イボ・カルロビッチ(Ivo Karlovic、クロアチア)がインドのプラジュネシュ・グネスワラン(Prajnesh Gunneswaran)に6-3、7-6(7-3)で勝利。4回戦では第7シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)と第27シードのジル・シモン(Gilles Simon、フランス)の勝者と対戦する。(c)AFP/Rebecca BRYAN