【3月11日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット、Brexit)をめぐる交渉でEU側の代表を務めるミシェル・バルニエ(Michel Barnier)首席交渉官は11日、問題のこう着状態を打開できるかどうかは、今やテリーザ・メイ(Theresa May)首相と議員らの間の協議にかかっているという見方を示した。

 メイ首相は11日にもベルギー首都ブリュッセルのEU本部を訪れ、EU側との合意を取り付けるとの期待も広まっていたが、EU側の情報筋によると、進展の欠如を理由にこれらの計画は見送られたという。

 また別のEU筋も、メイ首相がこの土日にかけて自身の内閣の理解を得ようとしたものの奏功せず、EUとの交渉が進む可能性はなくなったと話している。

 バルニエ氏によるとEU側は、関税同盟からの離脱はブレグジット後でもよいとする土壇場の提案も含め、与え得るあらゆる選択肢を提示したという。

 ただこの提案は北アイルランドを対象外としており、英側は「古い議論の蒸し返し」だと反発したとされる。(c)AFP