【3月10日 AFP】18-19イタリア・セリエAは9日、第27節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)は最下位キエーボ・ベローナ(Chievo Verona)を2-1で下し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)出場権獲得に前進したが、クシシュトフ・ピョンテク(Krzysztof Piatek)の決勝点を挙げる直前の「カンフーキック」は物議を呼んでいる。

 今年1月にジェノア(Genoa CFC)から移籍したピョンテクは、加入後の9試合で8得点目をマーク。5連勝を飾ったミランは、昨年のクリスマス以降リーグ戦では無敗となっている。

 けがから復帰したルーカス・ビリア(Lucas Biglia)は31分、FKを直接沈めて昨年2月以来となるミランでの2点目を決め、チームに先制点をもたらした。ホームのキエーボは41分にペルパリム・ヘテマイ(Perparim Hetemaj)のヘディングで同点としたが、ミランは57分にピョンテクが決勝点をマーク。しかしこの一連のプレーは議論を呼んでいる。

 23歳のピョンテクは、ゴール前の混戦の中、サム・カスティジェホ(Samuel ‘Samu’ Castillejo Azuaga)がヘディングで送り込んだボールに合わせてゴールネットを揺らしたが、その前のオーバーヘッドキックはキエーボの選手に当たっていたように見えた。

 ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の判定でこのゴールは認められたが、キエーボのドメニコ・ディカルロ(Domenico di Carlo)監督は怒りをあらわにしている。

「言い訳はしたくないが、ここ6試合でVARはことごとくわれわれに不利に作用している」 「ピョンテクのファビオ・デパオリ(Fabio Depaoli)に対するプレーはサッカーではなかった。カンフーだ」「見出しに『キエーボはカンフーキックに敗れた』と書いてくれ」

 今季リーグ戦での得点数を19に伸ばしたピョンテクは、ユベントス(Juventus)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、サンプドリア(Sampdoria)のファビオ・クアリアレッラ(Fabio Quagliarella)と並び得点ランクトップタイにつけている。

 3位ミランは、10日にサッスオーロ(US Sassuolo)と対戦する2位ナポリ(SSC Napoli)との勝ち点差を5としている。

 ミランと4ポイント差の4位インテル(Inter Milan)は、同じく10日にSPALと戦う。ミラノを本拠地とする両チームは、次節直接対決を控えている。(c)AFP/Emmeline MOORE