【3月8日 AFP】米政府高官は7日、先週開催された米朝首脳会談は物別れに終わったものの、米政府は北朝鮮の「最終的かつ完全に検証された非核化」について、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の1期目任期が終わる2021年までに実現可能との見通しを変えていないと明らかにした。

 高官はまた、北朝鮮のミサイル発射施設「西海衛星発射場(Sohae Satellite Launching Station)」での発射台再建作業について、米政府が北朝鮮に対し「目的の説明」を求める意向だと認めた。ただ、米政府はまだ「そこで何が起きているのかについての具体的な結論」には達していないとした。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は、同国の首都平壌で韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-in)大統領と会談した際、信頼構築の一環として同発射場の閉鎖に同意していた。

 匿名で取材に応じた高官は、同発射場の再建が進められているとの情報が事実なら「非常に失望する」としたトランプ氏の発言に触れた上で、「西海での展開はリアルタイムで注視している」と説明。「(北朝鮮が)なぜこうした措置を講じているのかは不明だ」と述べた。(c)AFP