【3月7日 AFP】米大リーグ機構(MLB)は6日、ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のスティーブン・ライト(Steven Wright)がドーピング検査で運動能力向上薬に陽性反応を示したとして、80試合の出場停止処分を科したと発表した。

 MLBによると、34歳のライトはヒト成長ホルモンの一種で禁止薬物のGHRP-2に陽性反応を示した。この結果、レッドソックスで2度のワールドシリーズ制覇を経験しているベテラン右腕は、シーズン前半戦を欠場することになった。

 ライトは選手会(MLBPA)を通して出したコメント文でドーピング検査の結果に困惑したと明かし、「テストの正当性については争わないが、運動能力向上を目的とする物質を意図的に摂取したことは一度もないのでショックを受けている」と述べた。

「MLBには全面的に協力しており、今回の結果につながった原因究明に努めていく」

 昨年以降、ライトに出場停止処分が下されるのは今回が2度目。2018年にはドメスティックバイオレンス(DV)の疑いで15試合の出場停止処分を受けている。(c)AFP