【3月6日 CNS】このほど発表された「2018~19年中国都市住みやすさ指数報告」によると、四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)が中国全国で首位となった。同報告は、生活関連事業などの多角的に手がける「58同城」と不動産の「安居客(Anjuke lnc.)」と上海師範大学(Shanghai Normal University)不動産経済研究センターなどが共同でまとめた。

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 報告は国内の大・中規模の35都市を網羅し、居住環境、注目度、住宅購入・賃貸のコスト、生活コストの4要素で住みやすさ評価を行っている。

 居住環境では1人当たりの居住面積や教育条件、医療環境などの個別指標があり、注目度では住宅購入への関心度、住宅賃貸への関心度など異なる指標が用いられている。

 住みやすい都市に選ばれたのは、1位が成都市で、次いで深セン市(Shenzhen)、北京市、西安市(Xi'an)、上海市の順。成都市は「一線都市」の中でも特に注目と評価を集め、高得点を獲得した。

 上海師範大学不動産経済研究センターの崔光燦(Cui Guangcan)主任は、成都市が総合評価で1位になった理由について、2点を挙げる。

 1点目は、収入に占める生活支出の割合が35都市中最も低く、生活コストの優位性がほかの一線都市と比べ群を抜いていた。

 2点目は、住みたい都市としての注目度が比較的高く、35都市の顧客の中で成都市に住みたいと思う人の数が多かったことや居住環境などの得点も高かった。

 崔氏は「成都市は独特の自然環境に恵まれているだけでなく、近年は発展する都市として人を引きつける魅力も高まっており、注目都市となっていた」と述べた。

 このほか、北京市は総合では3位だったが、注目度では1位だった。同市は、永年の高度経済成長を通じての都市経済の発展、教育や医療資源、人々の発展のチャンスなどいずれも強い注目を集める要素を持つ。(c)CNS/JCM/AFPBB News