【3月5日 AFP】英王室は4日、王室のアカウントにキャサリン妃(Catherine, Duchess of Cambridge)やメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)への中傷コメントが殺到している事態を受け、ソーシャルメディアに関する新たな指針を導入したと明らかにした。新指針では、不適切な投稿コメントは王室のアカウントから排除される。

 英王室を代表するバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)、クラレンスハウス(Clarence House)、ケンジントン宮殿(Kensington Palace)が公表した新指針は、王室アカウント上での中傷、わいせつ、侮辱、脅迫、罵倒、憎悪、炎上目的のコメントや、露骨な性描写や暴力を助長するコメントを禁じ、こうした投稿があれば非表示もしくは削除すると警告。違反があった場合には、警察への通報もあり得るとしている。

 メディア報道によれば、新指針が導入されてから、すでに1000件あまりのコメントが王室アカウントから削除された。
 
 王室アカウントで発生したさまざまな問題については触れられていないが、英ゴシップ誌「Hello!」が先月報じたところによると、キャサリン妃とメーガン妃の「不仲説」報道が出て以来、両妃のファンが対立。相手側の妃を中傷するコメントを王室アカウントに投稿しまくり、王室職員が毎週何時間もかけてそうしたコメントを削除している。

 英王室の公式ツイッター(Twitter)には約380万人、公式インスタグラムには約450万人のフォロワーがいる。
 
 英王室は「王室ソーシャルメディアの全ユーザーに対して、礼節と思いやりと敬意をもって接してほしい」と呼び掛けている。(c)AFP