【3月5日 AFP】中国の全国人民代表大会(National People's Congress、全人代、国会に相当)が5日、北京の人民大会堂(Great Hall of the People)で開幕し、政府は2019年の国防予算を前年比7.5%増の1兆1900億元(約19兆8600億円)と発表した。

 昨年の国防費支出は前年比8.1%増の1兆1100億元(約18兆5200億円)。経済成長の鈍化に伴い、引き上げ率は昨年を下回った。

 軍事費では米国に次ぐ世界第2位を誇る中国だが、今年度の国防予算に7160億ドル(約80兆1000億円)を充てた米国とは大きな差が開いている。2015年以降、中国は国防予算において前年比2桁以上の引き上げを行っていない。

 また李克強(Li Keqiang)首相は全人代の開会式で、2019年の経済成長率の目標について昨年を下回る「6.0~6.5%」に設定したと発表した。(c)AFP/ Ludovic EHRET