【3月4日 AFP】フィリピン当局は4日、飛行機の乗客の手荷物から珍しいカメ1530匹が見つかったと発表した。中には動かないよう粘着テープで巻かれたカメもいたという。

 ウミガメやリクガメが3日に発見されたのは首都マニラの空港。中国・香港から帰国したフィリピン人乗客の手荷物内で、衣服や靴の間に隠された状態だったという。

 税関局は、押収したカメの価値は合わせて450万ペソ(約970万円)相当に上るとみている。

 空港の税関長の話では、本件に関する調査が始まっており、当局が乗客の身元を特定したとされる。フィリピン国内の野生生物取引法違反の罪に問われ、2年以下の禁錮刑に処される可能性もある。

 米国務省の昨年の報告では、フィリピンは違法に取引される野生生物の調達元や、輸送中継地になっているという。(c)AFP