【3月4日 AFP】(更新、写真追加)米南部アラバマ州で3日、竜巻が発生し、23人が死亡した。同州リー(Lee)郡の保安官が米CBS系列のローカル局に語った内容などによると、死者には子どもも含まれており、病院に搬送された人の中には重傷者もいるという。

 同保安官によると、危険な天候状況から行方不明者の捜索は3日夜に一時中断された。

 停電情報サイト「PowerOutage.US」によると、アラバマ州では住宅6000戸以上で停電が発生し、隣のジョージア州でも1万6000戸で停電などの被害が発生している。

 当局はアラバマ州都モントゴメリー(Montgomery)から東に約95キロのボーリガード(Beauregard)で捜索活動が進むにつれ、死者がさらに増える恐れもあるとみている。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は3日遅くにツイッター(Twitter)を更新し、犠牲者に哀悼の意を表すとともに「アラバマと周辺地域の偉大なる人々へ、ぜひ気を付けて安全でいてほしい」と投稿した。

 米国立気象局(NWS)によると、アラバマ州バーミンガム(Birmingham)で竜巻が複数発生し、リー郡を襲った最初の竜巻では6段階の風速の尺度「改良藤田スケール」で上から3番目のEF3以上、幅は0.5マイル(約800メートル)以上を観測。EF3 は竜巻の風速の範囲がおよそ60~74メートルとされている。(c)AFP